「イベントレポート」カテゴリーアーカイブ

第54次越冬隊・第55次夏隊帰国歓迎会(南極地域観測統合推進本部主催)

2014年4月8日、東京都港区の明治記念館にて、第54次越冬隊・第55次夏隊の帰国歓迎会が開催されました。

第15回「南極の歴史」講話会

2014年3月29日、東京都千代田区の日本大学理工学部にて、第15回「南極の歴史」講話会が開催されました。
今回は、「セールロンダーネ山地とリュツォ・ホルム湾の話」をテーマに以下の2題の講演が行われました。
岩田 修二「セールロンダーネ山地の地理・地形と調査史」
茂原 清二(40, 41次「しらせ」艦長)「リュツォ・ホルム湾氷海の脅威」

引き続き、場所を変えて懇親会が開催されました。

チャレンジングSHIRASE2013第1回

大勢のお客さんで賑わう甲板

2014年3月9日(日)に開催された「チャレンジングSHIRASE」の2013年第1回。ひと足早い春の陽ざしのもと、約2000人のお客さんで賑わいました!

このイベントは一般財団法人WNI気象文化創造センター主催で、トークセッションや地元企業による出店、船内プラネタリウムなどさまざまなお楽しみが・・・。

甲板の一画で南極OB会も書籍やオリジナルグッズを販売。大勢のお客さんがブースに遊びに来てくださいました。ありがとうございました!

(K)

第55次隊壮行会(南極OB会主催)

2013年11月8日、東京都千代田区のパレスサイドビルにて第55次隊の壮行会が開催されました。五十嵐氏による「南極の音アルバム」と題した講演が行われ、その後壮行会が開催されました。

第55次隊壮行会(南極地域観測統合推進本部主催)

2013年11月5日、東京都港区の明治記念館で南極地域観測統合推進本部主催の第55次隊壮行会が開催されました。

第14回「南極の歴史」講話会

2013年9月18日、東京都千代田区の日本大学理工学部にて第14回「南極の歴史」講話会が開催されました。
「『オーロラ観測ロケット』の話と南極気象研究の成果」をテーマに以下の4題の講演が行われました。
島野 邦雄「ペンシルロケットから南極オーロラロケット」
芦田 成生「南極ロケットの打ち上げ計画」
梶川 征毅「ロケット観測とは」
伊籐 朋之「南極のオゾンとエアロゾルの話」

「第一次南極観測越冬隊と犬たち」講演会

2013年8月25日、「第一次南極観測越冬隊と犬たち ~15頭の樺太犬はなぜ昭和基地に残されたのか ―『タロ・ジロ』の真実のものがたり~」の講演&トークショー(東京・武蔵野公会堂ホール)に行ってきました。

きっかけは犬たち

この講演は、朝日新聞に掲載された「東京タワー下のタロ・ジロたち樺太犬像が撤去される…」という記事がきっかけで、第1次隊の犬ぞり係だった北村泰一氏が「像をきちんと保存して後世に伝えよう。そのために講演会をやろう」と、記事を書かれた中山記者に提案され開催が実現したのだそう。
(北村氏は「南極越冬隊 タロジロの真実/小学館文庫」の著者でもあります)

会場を見渡すと、中高年を中心に親子連れや若いカップルなどぎっしり。定員350名の倍以上の参加申込みがあったそうで、幅広い層からの関心の高さを感じます。

最初は、中山記者が南極大陸の基礎知識や観測隊の仕事、ご自身が観測隊として調査に参加した隕石採取のことなどをわかりやすく解説。スライドも蜃気楼や幻日の不思議現象、ケンカしていて氷の割れ目に落っこちたペンギン、氷点下40℃での露天風呂などなど、夏休み中の子どもたちも興味津々で見入っていました。

1次隊の思い出を語る

続いて、北村氏が語る60年近く前の1次隊の思い出・・・。
観測隊員希望者が殺到する中で犬係になった経緯や、日本の南極観測スタートに向け尽力された方々のこと、越冬隊長宅に下宿していた北村氏が見た越冬隊長の涙など、経験者から聞く“はじまり”の実話はどれも感動です。

そして、お話の中心はもちろん出発後の犬たち。
45度も傾く宗谷船上でのエサやりやフンの処理、体重測定はいろいろ持って行った中で天秤棒が一番だった話。
南極到着後は、犬たちはオーロラが出ると吠えるけれど、曇っていても空に向かって吠え出す時があり、それはオーロラの音が聞こえるからだろうという話。(北村氏は犬係であると同時に、研究のご専門はオーロラです)

さらに、ユニークなエピソードの数々も。ボツンヌーテンという山に犬ぞり隊を組んで行った際、犬たちは見渡す限りの大雪原で方向がつかめず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。そこで「道をつけてこい」と言われた最年少の北村氏、雪原をひたすら走り続け、それを犬たちが追いかけて進むという不思議な構図に。
おまけに、それだけ体力を使えば必然的にお腹も減るわけで、通常の食事だけでは足りずに、ついに犬たちのエサのビスケットにも手を出してしまった話。
そんな当時のことを“証拠写真”と共に、今まさにここで起こっているかのように話す北村氏に、皆さん大笑いでした。

サプライズゲスト登場!

続いて、第1次の気象担当・村越氏と通信担当・作間氏がサプライズゲストで登場!歓声と拍手で迎えられました。3人はお客さんたちの質問に答えながら、友情は今なお健在と感じさせるとても温かい雰囲気で、会場がいい空気に包まれました。

そんな中、村越氏はもう一人の犬係氏にまつわる面白話を披露。
ある時、犬係氏が「明日は天気が悪そうだからエサを2日分あげてきた」と話していたら、それを知った越冬隊長が怒ったそうです。「犬が、これは今日の分で、こっちは明日の分で、なんて考えるわけないだろー!」と。確かに・・・。かつて接岸不可能とまで言われた極限の地で展開されていた、あまりに身近すぎる裏話!?

そして最後は、北村氏が「困難の中で最初に何かをやり遂げることの素晴らしさ」を立ち上がって熱く語り、大きな拍手が沸き起こりました。

1次隊の苦労話に胸を打たれ、数々のユニークなエピソードに笑った2時間強の講演会&トークショー。
東京タワーから撤去後の犬たちの行く末を心配する、今なお“現役犬係”の北村さんの愛情溢れるお話に「この人が犬係で良かった」と思った方も多かったのではないでしょうか。そして誰より、無事に立川の極地研究所に引っ越しが決まった15頭の犬たちが・・・。

(k.suzuki)

第13回「南極の歴史」講話会

2013年6月22日、第13回「南極の歴史」講話会が開催されました。
福井 徹郎「隊長 “小口 高” を語る」
國分 征「オーロラに魅せられた男 “小口 高”」

続いて、南極OB会総会が開催されました。

続いて、場所を変えてミッドウィンター祭が開催されました。

船橋マリンフェスタ2013

「SHIRASE5002」を係留している船橋港で、自衛隊主催イベント「船橋マリンフェスタ2013」が開催され、護衛艦「やまゆき」などと共に「SHIRASE5002」が一般公開されました。

会場の一画で南極OB会が南極観測隊グッズを販売。
書籍のほかバッジやストラップ、タイピン、観測船の模型・・・。
いろいろなアイテムを一気に購入されるお客さんもいて、なかなか好評です!

お客さんが特に興味を示すのが、やはりタロ・ジロの話題。
3次隊でタロ・ジロに会った小野先生のお話に、小学生の男子は目を輝かせて聞いていました。
そして、小野先生は著書にサイン責め!

「SHIRASE5002」では、元乗組員やヘリコプターのパイロット、観測隊員らが甲板や格納庫、ブリッジなどを案内。「SHIRASE5002」前方に停泊しているのが護衛艦「やまゆき」。体験航海もあり、希望者が列を作っていました。

2日目も朝からウェザーニューズ社のスタッフを中心にミーティング。「SHIRSAE5002」を一般の方たちに楽しんでいただけるよう、また事故やトラブルがないよう作業を確認し合っています。
一方、南極OB会も朝からテントを張って、開店準備!

「船橋マリンフェスタ」は大勢のお客様で賑わいました。

(k.suzuki)

平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞!!

 川口 貞男(前会長)、国分 征(現会長)、渡辺 興亜(初代運営委員長)、松原 廣司(前運営委員長)、神田 啓史(現運営委員長)の5名が、「講演活動等の全国ネットワーク組織による極地科学の理解増進」の業績が評価され、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の推薦により平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を受賞し、平成25年4月16日に表彰式がありました。

表彰式での記念写真(左から、松原 廣司氏、国分 征氏、神田 啓史氏)

 この賞は「我が国の社会・経済、国民生活の発展向上等における最近の科学技術上の成果を顕彰するとともに、その成果に対する功績が顕著な者あるいはグループを表彰する。」というものです。
 南極OB会は、南極50周年記念事業以降、南極OB会の組織化と支部活動と連携した全国規模のネットワーク構築に貢献された歴代の会長と運営委員長の5名が代表して受賞しました。

文部科学大臣表彰の詳細は、下記URLをご参照ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/04/1332785.htm

(業績の要旨)
 南極観測は国家事業であるにもかかわらず、21世紀に入っても将来の南極観測を担う青少年を対象にした企画が非常に乏しく、極地科学が広く国民に浸透し、十分な理解がえられているとは言い難かった。
 本活動では、青少年を対象としてボランティア活動「南極教室」を日本で初めて設置し、全国的規模で講演会に講師派遣を実施した。南極観測50周年記念事業を立ち上げ、観測船「宗谷」を中心とした記念祝賀会、講演会、写真集・啓蒙書の出版を実施した。この機に設置された民間非営利組織である「南極OB会」は今日では極地科学の普及啓発を担う日本の中心的な組織に発展した。さらに、南極観測の先駆的偉業を達成した白瀬南極探検隊100周年記念事業を立ち上げ、国際講演会の開催、ドキュメンタリー映画の作成、出版事業等により、白瀬探検隊の偉業を広く公開した。
 本活動により、南極OB会本部と全国に展開する地方支部との連携が密となり、全国規模のネットワークが構築された。これにより南極観測隊の普及啓発活動が強化され、極地科学をはじめ、地球科学、地球環境の理解増進に大きく寄与している。