東海支部は、愛知・三重・岐阜・静岡の4県に在籍するOB(約50名)で構成されている。今回は、白瀬南極探検100周年記念事業の取り組みについて紹介します。
東海支部は、秋田県生まれの白瀬矗が愛知県豊田市で最後を迎えたこと、お墓が愛知県幡豆郡吉良町(現在:西尾市)にあること、また名古屋港には南極観測船「ふじ」博物館があるなど、南極に深く関わる支部である。
白瀬南極探検隊100周年記念講演会は、100年前の白瀬矗の南極探検の苦難や功績と現在の南極観測事業を多くの方々に伝える事を目的に開催された。そのため出来るだけ多くの共催・後援団体への依頼と、東海支部OB会の名簿整理と連絡体制の確立を中心に準備を進めた。五味支部長を中心に、準備委員会(4/25,5/26)では予算案と実行員会構成を検討し、共催・後援団体を広く依頼する事を確認した。また、共催団体の(財)名古屋みなと振興財団に講演会場の提供を依頼し、実行委員会にも参画して頂いた。このほか実行委員会はOBが在籍する共催団体(名古屋大学・名古屋学院大学)と東海支部OB会幹事の計8名で構成され、講演会場である名古屋港ポートビルで実行委員会を2回(6/27,8/10)開催した。
このほか、後援団体である西尾市と豊田市で開催された企画展の準備や西尾市吉良町で白瀬矗の命日(9/4)に毎年開催されている「白瀬隊長を偲ぶ会」にもOB会から参加するなど、交流が図られた。
講演会(9/10)は、DVD「南極記」上映と、講演1「南極探検史からみた白瀬南極探検隊」講師:渡辺興亜(元国立極地研究所長)、講演2「南極から知る地球環境と宇宙」講師:水野亮(名古屋大学太陽地球環境研究所教授 第52次夏隊員)の2題で構成され、会場後方に南極氷、南極記(復刻版)、南極の石、ペンギンの剥製・たまご・羽根などの展示コーナーを設置した。100周年記念講演会には約100名(内OB15名)の参加者があった。













