南極観測60周年記念講演会・写真展・展示会 報告!

南極OB会北海道支部は、南極観測60周年を記念して、以下のイベントを開催しました。

事業名 南極観測60周年記念講演会・写真展・展示会
日 時 2016年7月9日(土) 13:00~18:00
場 所 札幌市北区北8西5
北海道大学 学術交流会館(札幌市北区北8西5)
南極60周年記念事業委員会:
 山田 知充、岸田 浩輝、横田 歩、戸田 仁、高橋 修平、塩原 真
 小島 尚三、杉山 慎、佐藤之紀、藤井 純一、成田 英器、新堀 邦夫
 入口看板

 イベント内容

講演会  1600~1800 (小講堂)

南極観測60年の歴史
     白石和行(国立極地研究所 所長)
なるほど!昭和基地の越冬生活
     及川 欧(旭川医大病院 56次越冬)
南極ドームふじ基地3035m氷床コアから分かる地球環境の変遷
     亀田貴雄 (北見工大,36・42次越冬)

 記念事業の目玉である講演会は、13時から始めた「写真展」や「体験学習コーナー」の来場者も加わって、130~140名の来場がありました。
 まず白石極地研所長から、日本が南極観測を始めるまでの経緯と時代背景、その後の発展の歴史や主な成果が語られました。
 今年3月に帰国した及川隊員からは、南極に出かけてから帰るまでの越冬隊員の生活、特に昭和基地の越冬生活の具体的な様子が豊富な映像を用いて詳しく紹介されました。
 最後に日本隊観測地域の最高点、富士山よりも高い内陸奥地にある「ドームふじ基地」の建設と深層コア掘削、コアを解析して判明した75万年以降の地球の気候と環境の変動を分かり易く講演して頂きました。
 ご来場の皆さんは興味深く聞き入り途中で帰る人もなく、特にある若い男性からは南極観測隊について熱心な質問もあり、言外に南極観測隊に参加したいとの思いが溢れていたのがたいへん印象的でした。

写真展  1300~1800 (第2会議室)

 展示された写真は、十勝毎日新聞社所属のプロカメラマン(塩原真、第57次夏隊)が撮っただけあり、南極の自然を独特の目線と光の中で、様々な角度から切り撮った素晴らしいものでした。多くの人々の興味を引き、感動を与え、気に入った写真の前で立ち止まってしまう人や、改めて最初から見直す人もいて、人の流れは鈍く会場には常に人が滞留して、途切れるということがありませんでした。

体験学習コーナー 1300~1600 (第4会議室と廊下)

体験学習コーナー
体験学習コーナー

 写真展と体験学習コーナーには100名を超える来場者があり、特に講演会には参加されない子供連れのお母さんの姿が目立っていました。
 体験学習コーナーは、当日の会場で「雪氷びっくり面白コーナー」と名付け、次のような各種イベントを行い、とくに親子連れの方々に楽しんでいただけました

  1. 南極で見付かった隕石(鉄隕石と石質隕石)にさわってみよう。
  2. 南極氷床の氷(氷山氷)と普通の氷をさわり比べてみよう。
  3. ぱちぱち南極氷床氷 ―太古の空気のはじける音を聞こう―
  4. 南極の蜃気楼を見てみよう
  5. 針金が氷をすり抜ける?(複氷実験)
  6. 六角ナットを使って雪結晶を作ろう。
  7. ラジコン雪上車模型を運転しよう。
  8. 南極越冬隊員の防寒服を着てみよう。
  9. ペンギンの着ぐるみ(大小)を着てみよう。
  10. 二羽のおしゃべりペンギンに話しかけてみよう。
  11. ペンギン折紙を作ろう。

 イベント1、8で使用した隕石2種類と防寒服は国立極地研究所(極地研)からお借りし、2、3の氷山氷は同所からご提供いただきました。また、4、5、6は、日本雪氷学会北海道支部の有志による特別出展でした。

南極で見付かった隕石
南極で見付かった隕石

ぱちぱち南極氷床氷
ぱちぱち南極氷床氷

太古の空気のはじける音を聞こう
太古の空気のはじける音を聞こう

南極の蜃気楼を見てみよう
南極の蜃気楼を見てみよう

南極の蜃気楼を見てみよう
南極の蜃気楼を見てみよう

蜃気楼が発生する仕組み
蜃気楼が発生する仕組み

複氷実験
複氷実験

針金が氷をすり抜ける?
針金が氷をすり抜ける?

不思議な現象に興味津々
不思議な現象に興味津々

すり抜け中の針金
すり抜け中の針金

雪結晶を作ろう
六角ナットを使って雪結晶を作ろう

ラジコン雪上車模型を運転しよう
ラジコン雪上車模型を運転しよう

ラジコン雪上車模型を運転しよう
ラジコン雪上車模型を運転しよう

ペンギンの着ぐるみを着て二羽のおしゃべりペンギンに話しかけてみよう
ペンギンの着ぐるみを着て二羽のおしゃべりペンギンに話しかけてみよう

ビデオ上映      1300~1800 (玄関ロビー)

 南極と北極を主題としたビデオは、ソファを配置したロビーの大型ディスプレイで公開しました。綺麗な映像が続き内容にも興味を抱いていただいた様子で、じっくり時間をかけて見ている方を多く見かけました。 タイトルは、以下の通りです。

■DVD「南極観測の新たな幕開け」 ■DVD「遠くて近い北極」(共に極地研より借用)

パンフレット類の配布 1300~1600  (第3会議室と第4会議室)

 極地研から供与して頂いた下記のパンフレット類を、自由にお持ちいただけるように机上に置いたところ、多くの方々がお持ち帰りました。

■南極観測 ■南極もっと知り隊 ■北極観測
■北極のひみつ ■極(きわみ) ■極地研要覧

 日本雪氷学会北海道支部会員の大鐘 卓哉、渡邊 祥史、大宮 哲の各氏には学習コーナーへの出展を通して、大いに本イベントを盛り上げて頂きました。
 南極OBの望月 隆史・高見 英治・今泉 貴嗣の皆さんと雪氷学会会員で且つ南極OBでもある櫻井俊光さんには、イベント当日、朝から会場に来て何かとお手伝い頂きました。展示も撤収も限られた時間内に終えなくてはならない状況にあって、大変助かりました。また、南極OBの阿部幹雄さんには南極氷の展示用冷凍庫の貸与や広報活動等への助言を頂きました。
 これらご協力頂きました皆様方には衷心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(事業委員長:山田知充)


打ち上げ懇親会

イベント終了後に開かれた打ち上げ懇親会の様子です。

懇親会 懇親会 懇親会